Audit and Assurance-監査と保証(以下省略して”監査”とします)は、Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)が提供するニュージーランド公認会計士プログラムの5つの必須学課課目の1つです。
監査は私が一番最初に受講した必須課目です。
この記事では、私の試験結果や勉強方法についてお話しします。
下の監査と保証の概要のページを読んだ上でこのページをご覧ください。
Contents
ニュージーランド公認会計士必須課目-監査と保証 私の勉強法
私の試験結果

監査モジュールはコース合計点数50点以上と最終試験点数40点以上で合格となります。
- テスト3つ合計点:12点
- 最終試験点数:44点
コース合計点数56点で合格でした。
週ごとの勉強
監査モジュールではコース開始前に、Candidate Study Guide(CSG)という資料が送られてきます。
各週の勉強はCSGをもとに進められます。
コースの初めに勉強スケジュールが提示され、各週ごとに読むべきCSGのチャプターが書かれています。
私は、そのスケジュールよりも1週間早めに勉強を始めました。
そのため、その週に次の週の分のチャプターを読んで行きました。
そうする事により、最終試験前に時間の余裕ができます。
アクティビティーと参考例
CSGの他に、アクティビティー(Activity)と参考例(Worked Example)がオンラインからアクセスすることができます。
監査の分野は白黒はっきり分かれていない分野で、監査基準を基に監査人の裁量で判断される場面が多くあります。
私は毎週のアクティビティーと参考例は問題とモデル解答を読んで理解する程度で、特に自分で答えを見ずに問題を解くことはしませんでした。
しかし、最終試験の準備では実際に問題を解く練習をしました。詳しくは後に説明しています。
クイズ
各チャプターごとにクイズが用意されています。
これは、知識チェックとしてそのチャプターを理解しているかを確認するための物です。
クイズの点数は総合点数には加算されませんが、形式がオンラインテストの問題に似ているので必ず最低2回は解きました。
各クイズの問題と解答は、テキスト検索可能画像としてオンラインテスト対策のために保存します。
私は画像保存用にMicrosoftのOneNoteを利用しました。
オンラインテスト対策

コース中にはオンラインテストが3回あります。
各テストは多肢選択式の問題が10問で制限時間は60分です。
テストはオープンブックで、オンライン環境であればどこでもテストを受けることが可能です。
つまり、電子機器の使用も、オンライン検索も制限時間内なら使い放題です。
私は、まずテスト対策にテスト直前に出題範囲内のCSGのチャプターを全部読み返しました。
また、各チャプターのクイズをやり直し、そして、サンプルオンラインテストを受けました。
実際にテストを受ける際はCSGのPDF版、オンラインテストを保存したOneNote、出題範囲に関連のある国際監査基準をパソコン上に開いておきます。
こうすることによって、オンラインテスト中に検索が可能です。
最終試験対策
最終試験では電子機器以外の資料を持ち込みが可能で、オープンブックです。
そのため暗記は必要がないですが、問題の解き方を試験前に身に付ける必要があります。
試験時間は3時間15分ですが、時間は全然足りないので解き方を調べる時間がほとんどないためです。
クリティカルファイル作成
最終試験の前には、2週間ほど準備時間を作りました。(実際に1日中勉強するのは7日程です)
前学期の試験問題と解答はコースページからアクセスできます。
準備期間の前に出来るだけ多くの過去の試験問題と解答を知人や同僚から集めておきます。
クリティカルファイルというのは、最終試験中に参照するために自分で作成する資料です。
作成の仕方は様々です。
私の場合は、クリティカルファイルは、実際の試験問題を見た際にその問題のトピックに関連したCSGのページ、アクティビティー、参考例、過去試験問題をまとめたものです。
クリティカルファイルの作成はとても重要です。
クリティカルファイル自体も重要ですが作成の過程がとても重要です。
試験準備期間には過去の試験問題の問題傾向、出題トピック、関連チャプターを一覧にしました。
また、CSGの各チャプターを読みかえし、試験に出そうなトピックごとにまとめます。
同様に、アクティビティー、参考例も試験に出そうなトピックごとにまとめます。
また、この際に試験と同様の形式で出題されているアクティビティー、参考例をピックアップしておきます。
クリティカルファイルを作成後、ピックアップしたアクティビティー、参考例をクリティカルファイルを使って解いていきます。
きちんと解けなかった問題は、試験の2日前、前日に再度挑戦します。
また、過去の試験問題を実際の試験環境でクリティカルファイルを使って解いていきます。
こちらもきちんと解けなかった問題は、試験の前日に再度挑戦します。
最終試験日当日
3時間15分のうち15分はリーディングタイムです。
リーディングタイムでは、全部をサラッと読んで問題の傾向を調べます。
最終試験は大きな問題が4問あります。
そのため1問に費やせる時間は45分という事になります。
時間に余裕がないので、45分以上はなるべく費やさないようにした方がいいです。
また、出来るだけ簡単な問題から解いて行った方がいい点数が取れやすいです。
参考書
参考書としてCAANZが発行する監査基準集が指定されています。
私は念のため購入しましたが、職場の同僚は購入しなかったとのことです。
オンラインテストでは、実際に監査基準を参照しないといけない問題が出てきますが、監査基準はオンラインからアクセス可能なので購入は必須ではありません。
オンラインテストには、オンラインの監査基準の方が簡単に検索ができて効率がいいです。
私が受けた監査モジュールの最終試験では、監査基準は全く使いませんでした。
試験問題には、監査基準の条項の番号などは問われませんでした。
監査モジュールを終えての感想
個人的な感想としては、監査モジュールはあまり私には向いていないモジュールだったと感じました。
全てのテクニカルモジュールの中でも難易度は高めだと感じました。
私の友達はこのモジュールに合格できず、もう一度やり直していました。
しかし、その他の試験を受けた人によると、いい点数が取れた人もいたので、人により向き不向きがあるようです。
また、監査の仕事をしている人は実用的な内容なので簡単だったと言っていました。
以上、ニュージーランド公認会計士プログラム 監査モジュールに関する私の経験をまとめさせて頂きました。
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