ニュージーランド公認会計士プログラム最終必須課目-キャプストーン

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キャプストーン(Capstone)は、Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)が提供するニュージーランド公認会計士プログラムの5つの必須学課課目の最終課目です。

キャプストーンは4つのテクニカルモジュールが修了した後、若しくは、修了見込みの場合に履修することができます。

コース内容

最終学課課目のため、コース内容・構成・評価はテクニカルモジュールとは構成が全く違います。

キャプストーンの焦点は、複雑なビジネスの問題の解決案をクライアントに伝える方法に当たられています。

キャプストーンはニュージーランド公認会計士プログラムの最終章として、プロフェッショナル志向・信頼に重きを置くビジネスの世界で必要な倫理問題やその他のスキルをさらに構築することを目的としています。

キャプストーンは、それまでの公認会計士テクニカルモジュールで習得した以下のトピックが統合されています。

  • 専門知識
  • 倫理
  • コーポレートガバナンス
  • ストラテジー
  • 企業の社会的責任

これらのエリアの経験はどの分野・役割でも必要不可欠である問題解決とコミュニケーション能力を構築することを可能とします。

このようにキャプストーンではテクニカルモジュールのように知識を高めるというよりも、実際のビジネスの世界で必要なソフトスキルを高めるための課目です。

人工知能技術の発展により、会計士の事務処理的な仕事はコンピューターにより行われ、よりクライアントのコンサルティングやコミュニケーションなど、人工知能に任せることの難しいサービスの提供にシフトしていくと言われています。

そのためには、効果的な文書・口頭を含むコミュニケーション能力は必要不可欠です。

キャプストーンはそこに焦点を当てています。

コース構成

期間試験費用
14週間ワークショップ3回 + 最終試験NZ$1,480(消費税込み)

キャプストーンはその学期により大テーマ、採点基準が異なります。

以下でお話ししている内容は、2017年第2期の内容を基にしています。

この期の大テーマは、”分析・評価を通じての問題解決のためのビジネスアドバイス”でした。

ワークショップ

キャプストーンはワークショップが3回あります。

  • ワークショップ①-第2週目
  • ワークショップ②-第6週目
  • ワークショップ③-第10週目

ワークショップは絶対参加です。

やむを得ない理由以外で欠席した場合は、コース自体の不合格となってしまう場合があります。

ワークショップは、朝8:30に始まり午後4:30に終了します。

午前・午後休憩は15分づつ、昼食休憩は30分です。午前・午後の軽食とランチが無料で提供されます。

2人の司会者がワークショップ当日の司会進行を務めます。

ワークショップ①-第2週目

ワークショップ事前にアクティビティー課題が出題されます。

課題は強制ではないですが、参加者はワークショップの前に取り組んでおくことを強く勧められています。

ワークショップ①当日は、参加者がチームに振り分けられ全く知らない他の参加者とチームを組みます。

多様性を上げるために同じ職場の人達は別々のチームに割り振られます。

そこで、5人または4人1組のチームが構成されます。

このチームはテーブルチームと呼ばれ、その後の2つのワークショップも脱落者がいない限り、同じチームでアクティビティーや試験に取り組んでいきます。

ワークショップ当日は、事前に出されたアクティビティー課題に関連したアクティビティーを行っていきます。

ほとんどがテーブルチーム、または、他のチームのメンバーとのアクティビティーです。

プレゼンテーション

関連したアクティビティーを基に、即興でグループのプレゼンが要求されます。

準備に与えらえる時間は約15分、プレゼンの時間は2分~3分です。

ワークショップ③のチームプレゼンテーション試験の予行練習のようなものなので、採点はされますが、実際の総合評価には加算されません。

筆記試験の予行練習

ワークショップ①では、ワークショップ②で出題される個人・チームの筆記試験の予行練習も行われます。

ワークショップ②-第6週目 個人・チーム筆記試験

ワークショップ①同様、事前にアクティビティー課題が出題されます。

ワークショップ②もワークショップ①を同じテーブルチームで取り組みます。

プレゼンテーション

関連したアクティビティーを基に、即興でグループのプレゼンが要求されます。

準備に与えらえる時間は約15分、プレゼンの時間は2分~3分です。

ワークショップ③のチームプレゼンテーション試験の予行練習のようなものなので、採点はされますが実際の総合評価には加算されません。

個人・チーム筆記試験(最大20点が総合得点へ加算)

このワークショップでは、個人・チームの筆記試験があります。

総合得点の内20点がこの試験に割り振られ、最大20点が最終総合得点へ加算されます。

この筆記試験は、事前に公開された情報と追加情報をもとに架空のクライアントへ報告書を書く試験です。

この筆記試験のために、参加者には架空のクライアントの情報、ビジネスストラテジー、ビジネスの状況や問題点が事前に与えられます。

その情報を基に自分でリサーチや準備を事前に行います。

ワークショップ当日の試験時には、実際の試験問題と追加情報が公開されます。

合計点20点が、個人の部分に13点、チーム部分には7点が割り振られます。

ワークショップ③-第10週目 チームプレゼンテーション試験

他のワークショップ同様、事前にアクティビティー課題が出題されます。

チームプレゼンテーション試験(最大20点が総合得点へ加算)

ワークショップ③のメインはチームのプレゼンテーション試験です。

総合得点の内20点がこの試験に割り振られ、最大20点が最終総合得点へ加算されます。

プレゼンテーション試験はワークショップ③当日に行われますが、事前に準備のための期間が与えられます。

ワークショップ②の最後に、基礎情報・カバーしないといけないトピックが公開されます。

それを基に事前にプレゼンテーションの準備をチームで行います。

プレゼンテーションの時間は5人のチームなので15分の時間が割り振られました。

4人チームの場合は12分です。

採点基準は、プレゼンテーションの内容よりも、プレゼンテーションの技術、つまり、ジェスチャー、アイコンタクト、話すスピードや声のトーンが評価されます。

また、時間内にプレゼンテーションを収める、次のスピーカーへの引継ぎなども採点されます。

パワーポイントは使用できません。

採点基準は公開されているので、それに基づいて準備します。

合計点20点が個人の部分に12点、チーム部分には8点が割り振られます。

試験・最終試験

個人・チーム試験、最終試験コース合計点(100点)対する点数配分
第6週個人・チーム筆記試験20
第10週チームプレゼンテーション試験20
第15週最終試験60
合計100

合格点は全体の60%、つまり60点が必要です。

テクニカルモジュールのように、最終試験では何点以上取る必要があるという制限はありません。

もしも、最終試験で不合格になってしまった場合、再試験を再試験料を払う事によって受験できます。

個人・チーム試験

個人・チーム筆記試験は、ワークショップ②で行われます。

チームプレゼンテーション試験は、ワークショップ③で行われます。

最終試験

最終試験は14週間に含まれておらず、15週目にあります。(スケジュールによっては16週目です。)

最終試験は大きな問題が3問出題されます。

60点満点で大きな問題1問に20点ずつ配点されています。

制限時間は3時間30分ですが、リーディングタイムは設けられていません。

最終試験はオープンブックで、電子機器以外の資料は参照可能です。

最終試験は筆記試験で、試験の2週間程前の試験に関連した情報が開示されます。

試験当日に、追加の情報・実際の問題が公開されます。

必要参考書

必要参考書の指定はありません。

この課目に必要な教材はコース開始前に届きます。それ以外の必要な参照文献はオンラインでアクセス可能です。

合格率

2017年第2学期の合格率:87.6%

2017年第2学期の最高得点:94.5点

モデル学習スケジュール

コースの開始時に学習スケジュールが提示されます。

各週ごとの目安勉強時間は、1週間10時間から15時間程度が目安ですが、その週のアクティビティーの内容により目安時間は大幅に異なります。

また、それ以外にも個人・チームの筆記試験の準備やプレゼンの準備があるので、個人・チームメンバーの都合に応じて時間配分を決める必要があります。

サイト管理者のキャプストーンの成績、勉強法についてこちらの記事をどうぞ。

ニュージーランド公認会計士 キャプストーン 私の成績・勉強法

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