Chartered Accountants Australia & New Zealand(CAANZ)を通じてニュージーランドの公認会計士になるためには、CAANZが提供する公認会計士プログラムを修了する必要があります。
ニュージーランド公認会計士の資格を取得するためには5つの必須学課課目の修了と、3年間の実務経験を終了する必要があります。
以下の図は、ニュージーランド公認会計士資格取得プログラムの構成を表しています。

CAANZの公認会計士プログラムを始める前には、CAANZの暫定メンバー(Provisional Member)になる必要があります。
暫定メンバーになるための条件は、暫定メンバー必要条件の記事をご参照ください。
必須学課課目
ニュージーランド公認会計士プログラムを修了するには5つの必須学課課目に全て合格する必要があります。
必須学課課目は以下です:
- Audit and Assurance-監査と保証
- Financial Accounting and Reporting-財務会計と報告
- Management Accounting and Applied Finance-管理会計と応用ファイナンス
- Taxation-タックス
- Capstone-キャプストーン(最終課目)
キャプストーン以外、どの課目から履修するかは自由に選択可能です。
テクニカルモジュール-コース構成
キャプストーン以外の4課目をテクニカルモジュールと言います。
テクニカルモジュールの各コースの期間、試験、費用は以下です。
期間 | 試験 | 費用 |
---|---|---|
12週間 | テスト3回 + 最終試験 | NZ$1,480(消費税込み) |
最終試験以外はオンラインでのコース提供です。
詳しくは、各テクニカルモジュールの詳細ページで説明していますので、各ページをご参照くださいませ。
キャプストーン-コース構成
キャプストーンは14週の最終学課課目です。
キャプストーンは、他の学課課目が修了、若しくは修了見込みの場合にのみ受講可能です。
期間 | 試験 | 費用 |
---|---|---|
14週間 | ワークショップ3回 + 最終試験 | NZ$1,480(消費税込み) |
キャプストーンは、テクニカルモジュールと異なり、コースの間に3つのワークショップがあります。
ワークショップ2と3では個人とチームのテストがあります。
このコースに関しては各ワークショップの準備をオンラインでアクセスできる資料・課題をもとに行います。
実際のワークショップ・最終試験は、その会場に行く必要があります。
詳しくは、キャプストーンの詳細ページで説明していますのでご参照ください。
必要実務経験
上記の学課課目に加え、CAANZの認定した雇用主の下で会計業務の実務経験が3年間必要です。
CAANZの認定した雇用主は、”Approved Training Employer ”(ATE) と言います。
ATEの下で、以下の最低条件を満たした会計業務を最低3年間積む必要があります。
- 3週間かそれ以上の期間に、週に最低17.5時間働く
- メンターの定期的な指導の下で働く
会計業務というのは、財務会計、管理会計、監査、タックスなど、経理事務よりも会計の専門知識が必要な業務を示します。
公認会計士資格取得に必要な会計実務経験を積むには、求人応募時、または面接時に確認が必要です。
必要実務経験はCAANZの基準を満たしていれば、いつでも始めることができます。
これは、必須学課課目の履修を始める前、履修中、履修後でも問題ありません。
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